研究会活動
公開研究発表会「障害のある女性と『差別』/『生きづらさ』をめぐって」
障害のある女性は、障害があり女性であることにより、複合差別を受けるリスクが高いことに注目が集まっている。ただし、障害女性の複合的な差別の実態に関するデータは圧倒的に不足しており、ここを埋める試みが必要とされている。
本発表会は2016年度からスタートした「障害女性をめぐる差別構造への「交差性」概念を用いたアプローチ」(16K04114)の研究成果を報告するものである。生活史法をもちいた障害のある女性48名に行ったインタビュー調査のデータを用いつつ、各テーマについて報告を行う。障害のある女性がおかれている状況を把握し、そこで生じている問題解決のための手がかりを得たい。
日時: | 2021年3月6日(土) 13:00〜16:00 |
方式: | Zoomによるオンライン開催 |
内容: | 司会・進行:土屋 葉(愛知大学) 13:00〜 開会挨拶 13:10〜 1.「調査研究の概要および対象者プロフィールについて」土屋 葉(愛知大学) 2.「交差性差別と「生きづらさ」へのアプローチ」渡辺 克典(徳島大学) 3.「何を聴き、どのように理解すべきか ―― 障害女性の「生きづらさ」をめぐる生活史研究の(ねらい、可能性)と(困難) ――」 時岡 新(金城学院大学) 14:10〜(休憩) 14:20〜 4. 「障害者運動内における障害女性の経験する生きづらさとその要因」 後藤悠里(福山市立大学) 5.「視覚障害のある女性の「生きづらさ」――「不利益」経験に焦点化して――」 土屋 葉(愛知大学) 6.「発達障害のある女性の「生きづらさ」――とくにジェンダー規範をめぐって――」 伊藤 葉子(中京大学) 15:20〜(休憩) 15:30〜 7.「性暴力被害について」 河口尚子(立命館大学) 15:50〜 全体総括および閉会挨拶 16:00 閉会 |
参加費: | 無料 |
主催: | 「障害女性をめぐる差別構造への「交差性」概念を用いたアプローチ」研究会*本研究会の開催は、JSPS科研費「障害女性をめぐる差別構造への「交差性」概念を用いたアプローチ」(16K04114)の助成を受けています |
第7回研究会
日時 | 2021年3月23日(火)13:00〜15:30 |
会場 | Zoom(オンライン開催) |
内容 | 公開研究会について他 |
第6回研究会
日時 | 2021年3月17日(水)10:00〜15:30 |
会場 | Zoom(オンライン開催) |
内容 | 公開研究会について他 |
公開研究会「障害のある女性のセクシュアリティをめぐって」
公開研究会「障害のある女性とセクシュアリティをめぐって」開催のお知らせです。
報告者は、スウェーデンの研究者ユリア・バーナーさん。現在は英国のリーズ大学に籍を置かれています。
障害とセクシュアリティについて貴重で先駆的な研究を行っており、スウェーデン、英国、オランダ、オーストラリアの状況について調査や比較検討も行っています(略歴は下記英文参照)。今回はとくに障害女性とセクシュアリティに焦点化してお話いただく予定です。なお、日英通訳が付きます。
以下、詳細です。
日時: | 2018年4月13日(金) 16:00〜19:00 |
場所: | 愛知大学名古屋キャンパス 本館20F M2003会議室 |
内容: | 1.講演 Julia Bahner氏 "Disabled Women and Sexuality: International Perspectives" 2.報告 河口尚子氏(立命館大学)「恋愛、結婚、生殖にまつわる障害女性の生きづらさ」 3.質疑応答・意見交換 司会:土屋葉氏(愛知大学) |
参加費: | 無料(日英通訳が付きます) |
主催: | 「障害女性をめぐる差別構造への「交差性」概念を用いたアプローチ」研究会*本研究会の開催は、JSPS科研費「障害女性をめぐる差別構造への「交差性」概念を用いたアプローチ」(16K04114)の助成を受けています |
講師略歴: | Dr Julia Bahner, Centre for Disability Studies, School of Sociology and Social Policy, University of Leeds. Following a brief career as a social worker I returned to academia for my PhD studies at the University of Gothenburg, Sweden. The different research projects that I have conducted have all concerned disability and/or sexuality. I am especially interested in issues on human rights and sexual citizenship, and how cultural discourses, governmental policies, institutional structures and professional practices influence possibilities for sexual expression and conduct. I am committed to my research having real world applicability. |
チラシ: | 公開研究会「障害のある女性のセクシュアリティをめぐって」案内チラシ(PDFファイル) |
第5回研究会
日時 | 2018年3月21日(水)15:30〜17:30 |
会場 | 愛知大学車道キャンパス 1002ゼミ室 |
内容 | 2017年度の調査実施について/今後の調査について/公開研究会について他 |
第4回研究会
日時 | 2017年9月30日(土)13:00〜17:00 |
会場 | 愛知大学名古屋キャンパス 講義棟K705 |
内容 | 学会報告検討会 |
担当 | 土屋、河口、渡辺、後藤 |
第3回研究会
日時 | 2016年9月4日(日)14:00〜18:00 |
会場 | 愛知大学名古屋キャンパス 講義棟L203 |
内容 | 文献講読および調査実施にむけた打ち合わせ |
文献検討(1) | Schiek, Dagmar, 2011, "Organization EU Equality Law around the Nodes of 'Race', Gender and Disability," Dagmar Schiek and Anna Lawson eds., European Union Non-Discrimination Law and Intersectionality: Investigating the Triangle of Racial, Gender and Disability Discrimination, Routledge, 11-27. 担当:渡辺克典 |
文献検討(2) | Penner, Andrew M. and Aliya Saperstein, 2013, "Engendering Racial Perceptions: An Intersectional Analysis of How Social Status Shapes Race," Gender & Society, 27(3):319-44. 担当:土屋葉 |
文献検討(3) | Dossa, Parin, 2006, "Disability, Marginality and the Nation-State -- Negotiating Social Markers of Difference: Fahimeh's Story", Disability & Society, 21(4): 345-358. 担当:土屋葉 |
第2回研究会
日時 | 2016年8月1日(月)17:00〜 |
会場 | 愛知大学車道キャンパス 1101ゼミ室 |
内容 | 文献検討、今後の研究会について、調査枠組みおよび調査実施準備について他 |
文献検討(1) | Degener, Theresia, 2011, "Intersections between Disability, Raceand Gender in Discrimination Law," Dagmar Schiek and Anna Lawson eds., European Union Non-Discrimination Law and Intersectionality: Investigating the Triangle of Racial, Gender and Disability Discrimination, Routledge, 29-46. 担当:河口尚子 |
文献検討(2) | Cole, Elizabeth E., 2009, "Intersectionality and Research in Psychology," American Psychologist, 64(3):170-80. 担当:秋風千惠 |
第1回研究会
日時 | 2016年6月27日(月)17:00〜20:00 |
会場 | 愛知大学車道キャンパス K1101ゼミ室 |
内容 | 「交差性」概念に関する検討および今後の研究の進め方の確認 |
文献検討(1) | Marika Morris with Bénita Bunjun, 2007, Using Intersectional Feminist Frameworks in Research: : A resource for embracing the complexities of women's lives, Canadian Research Institute for the Advancement of Women.(全51ページ、とくにPart1) 担当:土屋葉 |
文献検討(2) | Mårten Söder, 2009, "Tensions, Perspectives and Themes in Disability Studies," Scandinavian Journal of Disability Research, 11(2): 67-81. 担当:河口尚子 |
文献検討(3) | Linda R. Shaw, Fong Chan and Brian T. McMahon, 2012, "Intersectionality and Disability Harassment: The Interactive Effects of Disability, Race, Age, and Gender," Rehabilitation Counseling Bulletin, 55(2): 82-91. 担当:渡辺克典 |